学研教室とアーテックさんでプログラミングをはじめたわけ
学研本社研修でこんな話をしていました。
元々学研ではプログラミングコースをはじめる予定は無かったんですが、アーテックさんの方からブロックをご紹介して下さったようで、学研で教材として売って欲しいというお話があったようです。
学研からもオリジナル教材がたくさん出ている事と、学研としてはこのブロックが教材として売れるかどうか悩むところがあり、しばらく考えたとか。
そして、学研の方からは、アーテックさんと共同で改良していけないだろうかと話したそうです。
学研としては他社さんのブロックの方が一見扱いやすく、アーテックさんのブロックは見た感じが穴だらけの印象があり、他社さんのブロックの方がカッコいいように思えたそうですが、様々な角度から考えていくと、このブロックの可能性がすごい事に気づいたという事です。



でき上がっているパーツをただ組み立てるだけの、プラモデルのようなロボットキットやブロックとは違い、アーテック製のブロックは自由自在に形を変えられるのです。
これは子どもの発想力を伸ばすという次元にとどまらず、産業ロボットの開発にも無限の可能性を秘めています。
ブロックとは言っても、単なるおもちゃや教材ではないのです。
2013年(平成25年)11月6日~9日東京ビッグサイトで開催された「2013国際ロボット展」大手メーカーの産業ロボットが並ぶフロアにそのブロックは置かれました。
ブロックでプログラミングをするには知識と思考力が必要
ですが、実際にこのブロックを使いこなすには、それだけのスキルが必要になります。
子どものうちから知育教育を大きく飛び越え、開発力を身に着けるために、学研教室とアーテックのロボットプログラミングコースは重大な意味を持つのだと、私は思います。
研修の映像では、自動車のAEBS(衝突被害軽減制動制御装置=自動ブレーキ)をブロックで再現していました。
ブロックの自動車は、実際に障害物に衝突せずに停止していましたよ。
すごいですね。
また、荷物の色を識別して動きを変えるようなプログラムもありました。
産業ロボット開発についても、実際に設計図を起こしてサンプルを作るにはかなりのコストがかかりますが、アーテック製のブロックを使用すれば、まずはブロックでテストしてみるという事が可能になります。
この穴ボコだらけのブロック&プログラミング、結構すごいです。
学研教室がロボットプログラミングコースをはじめた経緯